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2006年11月14日 (火)

ある きっかけ

私には同い年の姉がいる。双子なのだ。なのにもかかわらず性格がまるっきり違う。外見も似ていない・・・・が、年を増すたびに、似ていなくもなくなってきた。

だが、しかし子供の頃は全く違った二人だった。もちろんお勉強の出来も違うし、動物に対して持つ感情も違っていた。

子供の頃の我が家には短い間だったけど猫がいた。人なつっこいミケ猫だ。私はその猫をとても愛し、独り占めにしたかった。学校から帰ると、いつも門の上で私だけを待っていてくれた。よく抱っこをしていた。姉にはあまりさわらせたくなかったし、姉も猫に対して執着はしていなかった。

家の廊下を「トントン」と音をたてて歩く猫に「猫と言うものは足音をたてないで歩くものなのに、うちの猫はなんであんなにうるさいんだ」などと、モンクを言っていたほどだ。

そんな姉がある日、自慢げにその猫を膝の上に乗せて、勉強机の椅子に座っているではないか!!・・・・・・どうしたんだろう・・・と私は思った。が、理由をたずねることもしなかった。

一昨年私は「赤毛のアン」のシリーズを読んだ。このシリーズは10冊ほどあり、いまだに全ては読み終えていない。最初の「赤毛のアン」は小学生の頃に読んだきりで、忘れていたのでまた最初から読んだのだけど、5冊目の「アンの幸福」の途中でまたやめてしまったのだ。そうそう、何が言いたいのかというと、姉が猫を自慢げに膝の上に乗せていたワケがわかったのだ。

このアンのシリーズの中、学生時代をおくることになる下宿に猫が登場するのだ!!私はここのセンテンスのところを読んでいる最中に、姉の自慢げな姿を思い出さずにはいられなかった。姉はあの時、ここを読んでいたのだ。

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